清水建設(井上和幸社長)が電力小売り事業に参入する。11月15日から、自社施設、賃貸用不動産、グループ会社施設など計8か所の自社関連施設へ電力の供給を開始し、18年4月から同社が設計・施工したビルを主対象としたBtoBモデルの電力小売りをスタートする計画だ。小売り事業を通じて顧客との関係強化を図り、施設運営管理業務の受注に結び付ける狙い。
自社関連の8施設へは、主に日本卸電力取引所からの調達電力を主電源とし、年間で約14GWhの電力を供給する。自社施設向けで電力需給業務のノウハウを蓄積し、事業性を精査、検証していく。
BtoB向け電力小売り事業は、自社保有の発電施設や再生可能エネルギー事業者から調達する電力を主電源とし、環境経営を重視する顧客へ提供する。