大和ハウスグループの大和エネルギーは、1月22日、愛媛県西予市に計画していた16MWの風力発電所「DREAM Wind 愛媛西予」の着工に入った。
今回の風力発電所は、「DREAM Wind 佐田岬」に次ぐ、2か所目のプロジェクトとなり、約4.3haの用地を賃借し、標高約400〜450mの山林内に建設するもの。
そのため、風力発電所建設に伴う環境面への配慮から、風車の建設場所を道路近傍とし、最小限の樹木伐採や造成にとどめるという。さらに、各風車間、風車と変電所間の送電設備のほとんどを地下埋設で施工。
この地下埋設によって、鉄塔や電柱などの人口構造物が自然景観を損なうことなく、送電経路の樹木伐採や間伐も最小限にとどめるとことができる。また、暴風などによる災害にも強い送電設備にもなるという。
総事業費約67億円を投じ、FIT価格は22円/kWh、年間予定発電量35,000MWhを計画しており、売電売上高約154億円(20年間)を見込む。風車は日立製作所製で、設計・施工は日立はじめ、清水建設、四電エンジニアリングが担う。稼働は2019年11月になる予定だ。
大和ハウスグループでは、風力発電・太陽光発電・水力発電事業を展開中で、グループ全体の発電能力は227MWとなった。再生可能エネルギー電源の積極的な開発によって、2030年までに事業活動における購入電力量を再エネでまかなう計画だ。