すぐいくね、おともになるよ、
ＳＨＩＺＧＡＳでんき

　　すでに1万世帯近くが選んだというSHIZGASでんき。静岡ガスの杉山武靖執行役員は、選ばれる理由を「あんしん・ていねい・おトク」の3つだという。

　「106年間、都市ガスを供給してきた」静岡ガスの知名度・安定感は、静ガスユーザーにとってもはや説明いらず。とはいえ、「何を選んでいいのかわからない、思考停止」というのが大多数の反応だ。

　そこで静岡ガス、エネリアというチャネルを通じ、「1軒1軒、ご家庭を訪問して暮らしのお困りごとにお応えする『ふれあい巡回』のなかで、電気もしっかりと説明に回る」。対面での丁寧さが受け、申し込み件数は1万世帯を超える勢いだという。

　では、自由化に期待すること最上位のおトク度はどうだろう。

　杉山氏は「うちの料金体系は、非常に簡単。1分程度で、料金算出ができる」という。コンセプトはわかりやすさとガスと電気のベストミックス、そして省エネだ。

　「たくさん電気を使うと、今までより電気代が安くなるプランが多いですよね」と杉山氏。だが、「我々が進めてきた省エネの流れに逆行してしまう」。そこで設計したのが、従量料金こそ規制料金と同額だが、「省エネや節電に取り組むお客様にもメリットを享受してもらえるよう、基本料金を割り引く料金プラン」だった。

　基本料金もただ単純に割り引くのではなく、「ガスと電気のベストミックス」を追求。ガスとのダブルならセット割を。あるいはエネファームやエコウィルをお使いの家庭ならさらに創エネ割が。17年12月末までに申し込めば早期割も付いてくる、という風に静ガスユーザーであればあるほど、基本料金が割り引かれる仕組みとなっている。

　SHIZGASでんきのおトク度でもう1つ、注目したいのが、「省エネ家電のリース契約で電気料金が、さらに割引になる『おとも割』」なるもの。実は静岡ガス、今春より家電製品の販売をスタートさせている。取り扱う家電は、家電量販店に並ぶ製品すべて。

　だが、なぜエネルギー企業が畑違いの家電まで売るのか。杉山氏は「省エネを応援したい」と語る。

　例えば10年前の冷蔵庫を使っている家庭がいたとする。最新の冷蔵庫に買い換えれば、冷蔵庫の消費電力が減り、その分、電気代も減る。そんなことは百も承知が、冷蔵庫は20〜30万円する高額家電。

　そこで静岡ガスが、提案するのが家電のリース販売だ。「リース料金は月々1800円程度」だが、SHIZGASでんきと契約すれば、「月々、70〜100円電気代が安くなる」。これに最新家電による消費電力の減少で電気代がさらに減り、実質、「350円／月ほどの負担で最新の冷蔵庫を使うことができる」という。

　さらに「ふれあい巡回でご家庭を訪問するので、家電の採寸や搬入経路の確認までサポート」してくれ、しかも、「今、お使いの家電を最新機種に買い換えたら、節電電力量はこれだけ」とタブレット端末で教えてくれるという。

　『おとも割』の対象は冷蔵庫、エアコン、洗濯機、テレビの4機種。さらに、ガスと電気をセットで契 約すれば、駆けつけサービスが今なら6か月間、無料で利用することもできる（通常、月額300円）。

　どこまでも静ガスユーザーに手厚いSHIZGASでんき。選ばれる理由がわかる気がする。

　

鈴与のでんきは
大盤振る舞いセット割!?

　エネルギーを取り扱って200年。静岡きっての老舗企業、鈴与商事が約10万件のLPガスユーザーを対象にお届けするのが、鈴与のでんきだ。

　全国の標準家庭で毎月400kWh使われるという電気。鈴与のでんきは、「400kWh以上お使いになると、より安くなる料金設定」（桑原孝之企画開発部担当部長）だという。

　でも、鈴与のでんきの魅力はまだまだこれから。シミュレーション機能が格段に上がったウェブ画面に、「電力会社」「契約種別」「契約容量」「検針月」「ご使用量」の5つの情報を入力するだけで、セット割のおトク度が瞬時にわかるという。

　ならば試しにと、「中部電力、従量電灯B、40A、3月、400kWh」を入力。すると、「電気代の年間節約額は約844円！」との診断が出た。

　「年間800円程度？」と拍子抜けした人がいたら、それは早合点というもの。画面下には、鈴与ガス＋スマイルパーソナルシミュレーションなるものがあり、「ガス代の年間節約額は約7704円」「スマイルパーソナルでお支払いすれば、年間2616円相当のポイント」と表示される。

　さらにおまとめ割として「年間約2592円のおトク」がついて、鈴与のでんき＋ガス＋スマイルパーソナルで「年間合計1万3756円分おトク！」という結果に。

　おトク度に驚きつつも、まず気になったのがガス代の節約だ。「我々は静岡、愛知、長野、山梨でLPガスを供給していますが、ガスと一緒に電気もご購入いただけると、電気代も、ガス代も安くなり」、さらにおまとめ割という月額200円（税抜）の割引が上乗せされるという。

　しかも、と桑原氏、「スマイルパーソナルカード（SPC）で決済いただくと、ポイントがたまってさらにおトク」だという。SPCとは、鈴与グループが発行するクレジットカードのこと。通常のポイント還元率は、1000円に付き5ポイント、Tポイントなら200円に付き1ポイントなのだが、電気代をSPC決済にするとポイントが2倍に。

　しかも、SPCの特典は盛りだくさん。もちろん初年度年会費は無料。LPガスユーザーなら、2倍、3倍、4倍、5倍と使用量に応じて高還元率になっていく。宅配水は、利用年数に応じて最大4倍に。

　さらに電気代も、鈴与のガソリンスタンドで給油するガソリン代も、SPCでまとめて決済すれば、給油でたまるポイントまで2倍に。

　「ガスと水2つお使いだと、50P進呈」「3商品を買っていただくと100P差し上げます」という風に、「ポイントの特典は結構、複雑です」と桑原氏は話すが、発行枚数が約30万枚のSPC、すでに魅力を感じている人はかなり多いようだ。　今後の販売戦略について、桑原氏は、「宅配水や家事代行サービスのような生活関連サービスと電気のセット割も展開していく」と話し、4月からは、地域のスーパーマーケットでも鈴与のでんきが買える取り組みも始まった。

　特典が盛りだくさんの鈴与のでんき。申し込み件数は、5000件を優に超えたという。

110年の歴史はダテじゃない
抜群の安定感、サーラの電気

　　「サーラグループに頼めばなんでも揃う」を地でいくように、都市ガスやプロパンに始まり、給湯や暖房といったガス機器に、宅配水やハウスクリーニングにネット、果てはCATVまで。110年近く、地域とつながりあってきたサーラグループ。

　約50万件ものユーザーを抱えるサーラに、「ガスと電気をワンストップで提供してほしい」という声が届いたのも自然の流れだった。サーラeエナジーの諏訪博社長も、「電気の供給ができないというのもおかしな話でしょ」とさらりと話す。

　100年の歴史という抜群の安定感を背景に、サーラeエナジーがお届けするのが、サーラの電気だ。

　「ガスをお使いの幅広いお客様に選んでもらえるよう、解約金も縛りも一切なし。全方位型の料金設定が特徴です」と諏訪社長。

　基本料金は、規制料金と同じだが、従量料金はどの段階でも下げ、さらにサーラ色をと打ち出したのが、従量料金の電気使用量。120kWhまでが第1段階、第2段階は120から300kWhまで、第3段階は300kWh超というのが、一般的な従量使用量だが、サーラの電気は、第2段階が400kWhまで延長されている（東電管内は350kWhまで）。

　「2段階目を比較的お値打ちにし、おトク度合いが長く続くことで、標準的なご家庭でも、メリットを享受しやすい料金プラン」だという。

　しかも、都市ガスユーザーなら、ガスとのセット割で電気料金が108円（税込）割引に、プロパンガスユーザーだと、ＬＰガス代が108円割り引かれる。

　ガスと電気の組み合わせが、鉄板だといわれる理由は、おトク度とともに、決済の一元化が図れるという利便性の向上も大きい。もちろん、サーラも提供してくれる。

　例えば、サーラグループが発行するサーラカードというクレジットカードで決済すれば、電気代100円につき1ポイント付与される。しかも、契約を1年更新するごとに、1200ポイントもらえる。

　発行枚数10万枚というサーラカードのもう一つの特典が、ポイントが生涯有効というもの。さらに5000ポイントたまるごとに、「ギフトカード5000円が自動的に交換される」というから、ポイントの交換手続きさえ不要にしてくれている。

　初年度、乗り換え件数7000件を目指すサーラグループ。中京圏にお住いのガスユーザーたち。電力選びに迷ったら、鉄板はガスとのセット割でしょ。