スマートメーターってなに?
スマートメーターとは、電気使用量をデジタルで計量する、通信機能を持った電力量計のことです。要は電気をどれだけ使っているか、自動で測ってくれる機械です。
コラム
最近よく耳にするスマートメーター。
みんな当たり前のように口にしているけど、実はよくわからない。
そんなあなたに、スマートメーターの基礎をお教えします。
スマートメーターとは、電気使用量をデジタルで計量する、通信機能を持った電力量計のことです。要は電気をどれだけ使っているか、自動で測ってくれる機械です。
スマートメーターは2014年頃から段階的に導入が進められてきました。その目的は、①電気使用量の『見える化』による省エネ効果の期待、②引越しや契約アンペアの変更の際に立ち合う必要がなくなる、つまり「不便」さの解消、③検針業務の自動化による、電力会社のコスト削減、④時間帯別料金プランや、見守りサービスといった新しい料金プランへの柔軟な対応、などが挙げられます。
これまでは月に一度、検針員が各家庭に設置された電力メーターの数字を見に行って、先月の数字からどれだけ進んだのか、確認する必要がありました。しかし、スマートメーターであれば、30分ごとの使用量を自動で計量し、無線や携帯電話の基地局、電力線を使って電力会社のサーバーへデータを送信してくれるので、一般消費者も、電力会社が提供するWebサービス(東京電力であれば「でんき家計簿」)から、30分ごとの電気使用量を確認することができるようになります。
またスマートメーターの情報を家庭内に設置した機器でダイレクトに取得する方法もあります。電力会社のサーバーを介する必要がなく、直接データを取得できるので、よりリアルタイムで電気の使用状況が『見える』ようになります。
今は電力会社を乗り換える家庭を優先して、スマートメーターの交換は進められていますが、東電管内は2020年までに、他のエリアも2024年までにすべての家庭にスマートメーターを設置する計画になっています。
そんな便利な機械を設置するなんて、結構なお金がかかりそう。そう思う人も多いはず。それは無用の心配です。なぜなら、スマートメーターへの交換は原則無料だからです。
どうして、と思う人もいるでしょうが、実はスマートメーター以外にも鉄塔や送電線、電柱など、電気の供給に必要な設備の建設・保守は電力会社(送配電事業者)が行うことになっています。その費用はすでに電気代に含まれているので、改めてスマートメーターのために費用がかかるということはないのです。
ただし、例外としてメーターの取付け場所が腐食などで損傷し、メーター交換が困難なときなどは、別途費用がかかることもあるので、ご注意ください。
スマートメーターへの交換が一部エリアで遅れていますが、では、電力会社の乗り換えも遅れるのでしょうか。答えはNOです。
なぜなら、スマートメーターがなくても、電力会社の乗り換えはできるからです。
本来であれば、乗り換え申込み→スマートメーターへの交換(2週間が目安)→その後、最初の検針日から新しい電力会社との契約がスタート、といったスケジュールになります。
しかし、仮にスマートメーターの交換が大幅に遅れたとしても、計量自体は、従来の電力メーターでできますし、新しい電力会社との契約は、『検針日』から開始されるので、スマートメーターがなくとも、乗り換えは可能です。
ただし、時間帯別料金プランなどは、スマートメーターがなければサービス提供が難しいため、電力の乗り換えが遅れてしまう可能性があります。
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